2013/04/18

中国・北京に移ってみて

今、僕は中国の北京にいる。Module AbroadというTBirdの看板プログラムの一つで学期半分を北京大学のキャンパスで学ぼう、というコースに参加している。北京に移り住んで早1ヶ月が経過した。この間、数えきれない程の刺激を得ている。Regional Business Environmentという授業でインド・中国経済の歴史と現況を学び、北京の他のビジネススクールの学生と交流を持ち、現地のビジネスパーソンやローカルの人々と数多くの出会いを果たした。その結果、僕のマインドセットは大きく変容を遂げた。もっとアジアを、もっと中国を知りたい、学びたいと強く思うようになった。


中国と日本の関係は歴史的背景から今も尚、数多くの問題を抱えている。尖閣諸島の問題を筆頭に今後も未解決の問題に取り組んで行かなくてはならない。しかしその一方で、日本が見逃しているものがこの国には存在する。日本が数十年前に経験したバブル経済が今まさにこの国に在る。通りを歩けば人の活気で溢れかえり、繁華街にいけば購買意欲の高い消費者が買い物を楽しむ。富裕層の集まる通りに行けば、日本の銀座以上の数の高級車が忙しなく道路を駆けて行く。大学キャンパスに戻れば懸命に勉強する学生の姿があり、自分と家族の将来の為にハングリー精神を燃えたぎらせている。この国には日本が失ってしまった「勢い」がある。今まさに目の前で経済が、人が、教育が、動き続けている。


勿論、数多くの負の面も見て取れる。東西の貧富差、インフレ、社会保障制度不安、大気汚染。。。しかしながら、その負の面に隠れた姿を見逃すこと程に惜しい事は無い。この数十年で経済成長を遂げたという事実は揺るがない。政治体制や国民を批判することに終止するのではなく、日本以上に競争力を付けたこの国とこの先どう渡り合い、どう競争し、どう協力していくのかという未来を描いて行くチャンスが今到来している。そしてそのチャンスを掴めるのは僕達の世代なんだと思う。


今、時代は動いている。

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