2012/08/16

ある一日の流れ



アリゾナはついに真夏日到来。46度を超える猛暑。毎日平均6本〜8本くらいミネラルウォーターを消費する日々。アリゾナに来てから如何に人間とって水分が大事かを実感した(笑)今日はある一日の流れを書いてみる。


6:30
毎朝だいたいこれ位の時間帯に起床。そこからUSで流行ってる音楽をバックに流しつつ、メールチェック。そして朝食を食べてから、(大体シリアル+フルーツ。アメリカはフルーツが格安。バナナが一房40円。笑)学校に向かう。今はキャンパス内にあるdormに住んでいるので教室までは徒歩3分。

8:00- 9:00
Academic and Business Writing
文字通りライティングのクラス。paraphrase(言い換え)やcitation(引用)について何度も練習する地味な授業。日本で学んでいたような文法に根ざしたものではなく、どちらかというとNativeの感覚を学ぶ内容。表現の仕方、コロケーション等。とりわけ今はFinal PresentationPRE MBAの総仕上げにグループでプレゼンを教授陣の前で行う)のドラフトを作っており、それについて教授から意見、修正をもらう。

9:00-10:10
Business Listening and Conversational
この授業の先生はとてもキャラ立ちしており、その為かいつも盛り上がる。今日はNegotiation(交渉)が題材でリスニング、ディクテーション(書き取り)をした後、実際に交渉ゲームを行った。2チームに分かれ、それぞれがアメリカのギター製造会社、ギター販売店を演じる。残念ながら双方とも譲らず(というかみんな我が強いw)結果、交渉は決裂。

10:30-11:40
Presentation Skill
この授業の先生はイタリア系のバックグランドを持つおばちゃんなのだが、非常に人格に優れていて、とても愛らしい。そして宿題も多い。笑 更になぜか僕にいつも絡んでくる。笑 今日も教室に入るなり「Taka、免許書はもう取ったの?アリゾナでは車が必須だから早くとりなさい。そして私を送り迎えしてよ」と。なんでやねん、と。笑 そもそも免許なんて取りにいく時間なんてないのである。。 話を戻して、僕は個人的にプレゼンが大の苦手なのでこの授業は非常に有意義。これまでもプレゼンを何回も課され、その度に練習、実演。そして先生だけではなくクラスメートからも意見をもらう。「Taka、もっと自信を持て。何言ってるかわからへん。論理的に話した方がいい。」はい。。がんばります。。僕は以前から少人数は得意なのだが一度に大勢の前で話すのは苦手。ゆえに先生に質問しまくって練習して克服しようと試みている。

11:40-12:40
Lunch Break
ようやく昼休み。いつも学食(Thunderbird Commons)で食べる。値段設定は高め。大体いつも8ドルくらいかかる。味も正直イマイチ。笑 僕は大体サラダを大量に食べて、昼間に必要な野菜を一気に摂るようにしている。

12:40-13:40
American Culture
昼を過ぎ、通常ではここから眠くなる時間帯だが全くそんな事はない。この授業が個人的に凄くおもしろいからだ。先生はネイティブの女性で文化人類学の博士号を持っている。授業の内容は「アメリカの文化を理解しましょう」っていうものだが、毎回僕を含め何人かが質問しまくるのでいつも話題がテキストの域を超える。今日はちなみにアメリカでのタブーである人種問題や差別に関する内容に切り込んだ。さすがに雰囲気は重かった。しかしこの前は「アメリカ人(特に白人)をデートに誘ったときに絶対に心得ておかないといけないこととマナー」について学んだ。これには男性陣が前のめりになって食いついていた。笑 更にこの先生の英語は群を抜いて綺麗。よって授業中、常にノートを開き先生が言ったおしゃれな表現をメモしまくっている。

13:50-14:50
Pronunciation
Nativeの発音を授業中なんども口ずさみ、体得していく内容。先生はベトナム戦争も経験した初老人。でもいつもケラケラ笑っていてエネルギーに満ちている。個人的にこの授業には不満がある(というかアジア人の発音矯正をNativeがするのはかなり困難だと思う)のだが、そこは割り切って、授業でもできるだけ声に出して発音を覚えるように心がけている。尤も、肝心の発音矯正対策はプレゼンの先生から教えてもらった方法を実行に移そうと思っていて、それについてはまた別の機会に書こうと思う。


15:00-16:00
Case Studies
この授業の教授はPre-MBAのコースを纏めている教授。とにかく頭の回転がめちゃくちゃ早い。更にキャラも強烈。平日はサンダーで教えた後、フェニックスの企業をコンサルしたり、MBA受験生の家庭教師をし、休日はもっぱらサーフィン。海好きな僕らはすぐに仲が良くなり、その為かいつも僕に波の状況を詳細に伝えてくる。そしていつもキツい冗談を言う。この前も会計のテストがあった時、「このテスト、少し難しいから、自信がない奴は名前の欄にTakaって書いて出せ」と。なんでやねん!と。(笑)この授業では既にマーケティングやリストラクチャリングのケースを学んだ。毎回、頭がちぎれるほど考えて、自分なりの回答を答える。最新のケースがこれまた非常におもしろかった。かい摘んで書くと、「あるドイツにある大きなグループ(ビール製造)の子会社のCEO(ケラーという男性)が親会社のCEOから約1ヶ月の休暇をもらい、スイスで家族と余暇を過ごしている。その後、ケラーはブラジルに飛び、他のグループ会社を手伝った後にウクライナにある自分の会社に戻る。そこでケラーは以前から頭を悩ませるある問題にぶち当たる。(自分より年上の部下と方針が合わず、関係が崩れていて、将来的なビールの売り上げにも影響が出そう) そこで、彼を首にするか、組織再編するか、彼をトレーニングして戦力化するかいずれかの答えを考えて議論しよう」というもの。僕らはグループに分かれてそれぞれの意見をぶつけ合う。そして教授や相手チームから反論を受けて、それに対してまた反論する。そういったやり取りを終えた後、ふと教授が一言。「そもそもケラーはなぜ1ヶ月も休みをもらえたのか?」「このケースはケラーとその部下との関係を考えるものだけではない。だってもしケラーがいない1ヶ月の間、会社がうまく回っていたら、親会社のトップとしてはケラーを子会社のCEOに据えておく必要がないよね?ケースは常に一歩下がって、より大きな視点で捉えることが大事やで」と。これにはクラス全員が「お〜ほんまや。」と唸りを上げていた。毎回、こういったサプライズを用意する。この授業では本当に多くを学んでいる。


以上で授業は終了。この後はグループで課題を出されているので大体ミーティングをこなす。更に宿題が他にもあり、Final Presentationに向けた練習もありと本当に「これってPre-MBA?本番はもっと忙しいのか?」と疑いたくなるけど、それもまぁ楽しんでいる。たまにみんなで飲んでストレス発散しながら。その課外活動(笑)についてはまた別の機会に書こうと思う。さて、今からまた宿題をやろう。と思っていたら友達から電話。「今パブで明日から中国に行く2年生を激励するパーティをやってるからすぐに来て」と。ただいまこちら23時。みんな、どんだけタフやねん。。。苦笑




(写真:プレMBAの友達と2週間ぶりに街にディナーに行ったとき。みんなハシャギ過ぎ。笑)

2012/08/08

ある真夏日の所感

アリゾナはとうとう47度を超える真夏日に入った。半端じゃなく暑い。暑くて死にそうである。笑 でも僕はもともと夏生まれなので暑いのは嫌いじゃない。夏に生んでくれた両親に感謝する次第。


とうとうPRE-MBAも残り2週間を切った。この一ヶ月、来た当初よりリスニング、スピーキングは少しましになったかも知れない。でも当然、まだまだ足りない。更に9月からは大量にNativeの学生が入学してくる。またもや窮地に立たされることは確実である。笑 しかしそこは、持ち前の開き直り体質を生かして、この機会をチャンスと捉えたい。しかも学生という立場は実質、リスクゼロなので失敗を恐れることはない。


留学の目的のひとつである人脈作りに関して。この1ヶ月でざっと60人位に顔も名前も覚えてもらえたと思う。同じクラスの仲間以外でも本当に仲良くなった友人がいる。とりわけ台湾人の心の優しさには何度も触れた。中国人の勤勉さ、繊細さにも何度も触れた。休みの日にはみんなで一緒に食事に出かけたり、カラオケにもいった。台湾人、中国人だらけの中、日本人ひとり、ミスチルを歌ったり。笑 


そうした過程を通じて「グローバルマインドとは何たるか」を考させられる毎日。当然、その答えは簡単には出そうもない。卒業してもわからないかも知れない。でもひとつ確実なことは、これまでの自分の視野が本当に狭かった、ということ。笑 そして世界には凄い奴がゴロゴロいる、ということ。頭も良く、勤勉で、性格も素晴らしい奴がいる。その仲間がいつも僕を助けてくれたり、元気付けてくれる。お陰で英語ができなくても落ち込むことなく、ふさぎ込む事なく、毎日元気に上を向いていれる。毎日が本当に幸せ。


今日もある準ネイティブの友人に言われた。「こと英語力においては、TAKAは誰とも競争する必要はない。競争してはいけない。先輩とも外国からきたクラスメートとも競争する必要はない。TAKAが勝たないといけないのは自分自身だと思う」と。心にズシっときた。


明日も自分の英語力の不甲斐なさを開き直りつつ、思い切って飛び込んでいこうと思う。この多国籍の環境、チャレンジを存分に楽しもうと思う。本当のグローバルマインドをいつか身につけれるように。どんどんこの環境の中に身を浸していきたい。さて、宿題やろっと。笑