2012/11/05

授業での発言について

アメリカの大学院ではクラスへの貢献度が成績評価に直結する。Thunderbirdにおいても大体のクラスで20%~30%の割合がこのクラスへの貢献に割かれている。そしてこのクラスへの貢献、つまりは授業中の発言がインターナショナルの学生にとっては一番の関門になる。今回はこの点について振り返りたい。


まず今の状態を例えると、英語というOSを組み込みながら同時に新しいアカデミックな知識というアプリケーションを積むことにトライしている、と言える。どちらか一方でも僕にとっては大変なことなのに、それを同時に実現しようとしているから、もはや無茶である(笑) 加えて教授もインディアンアクセントのある人からモゴモゴしゃべる人まで多岐に渡る。更に、授業中にNativeの学生とアクセントを持ったインド人がガンガン発言するので、議論についていくのが物凄くchallenging。最初のころは議論についていけ無さ過ぎて泣きかけたこともあった(これは実話である。笑) まぁでもそのうちなんとかなるやろうと思っていたけど、それが対策なしではなんともならないことが最近解った。具体的な対策を経験を交えて書いていきたい。

1、一も二にもとにかく準備
一度にOSとアプリの双方に負荷をかけると僕のCPU(脳みそ)はフリーズしてしまうので、どちらか一方の負担を最大限に軽くしないといけない。要は、短期間で英語(特にListening)が上達することはあり得ないので、授業の準備をして少しでも事前に知識を頭に入れて臨むことが必須。あと、ケースについては読んで事前に答えを用意して、授業に行く前にブツブツつぶやいて記憶してから臨む。そうすると、不思議なことにチャンスが訪れる。「きたー!ここが出番や!」という瞬間が訪れる。あとはそこをキャッチできるか否かが鍵。授業でこの瞬間を捉えた時の爽快感は言うまでもないし、逃した時の虚無感は本当に耐えがたい。

あと最近気づいたことは、+αの意見を用意しておくことが重要だと思う。例えば、教授が質問してくるであろうことをある程度予想して、それに対する意見+アジア人・日本人からの視点を交える、等。これはまだ100%実践できていないので今後の課題。

2、マインドセットを入れ換える
前回のグループプロジェクトに関するポストでも書いたが、やはりメンタルの問題が影響する。少しでもビビったら手が挙げれなくなる。そして躊躇すれば話題が次に移っているのでもうチャンスは二度とやってこない。「教授が求めてる答えと違ったらどうしよう」「クラスメイトに、あいつの意見はレベルが低いなと思われたらどうしよう」など、自問自答した瞬間にもう機会を逸している。

1学期の前半は何度これで失敗したか分からない。相当悩んだし、このままだとダメだと強烈に自省した。結果、これまでの自分のスタイルを全部否定しようと思った。完全にマインドセットを変えて授業に臨むことに決めた。「この授業に関しては自分が一番準備した。そして業務経験もある。だから自分がこの授業は引っ張っていく」くらいの気持ちで臨んでいる。というかそれ位の気持ちで臨んでやっと1回か2回発言できるかどうかなので、自分にとっては丁度いい。

そしてもう「この意見が別に流れを汲んでいようがいまいが知ったこっちゃない」と思うようにしているし、「別に間違ったところで死ぬわけじゃないし、ある意味どうでもいいや」と開き直るようにした。このマインドセットの入れ換えが最近、物凄くプラスに働きだしている。

3、発言+集中し易い環境を作る
ちょっとした工夫だが、授業は一番前か二列目に座る。なぜか?後ろの方に座ってしまうとみんなの顔が見えてしまうので緊張感が高まる。且つ、誰も手を挙げていない状態では自分が先頭を切りにくくなる。それを防ぐために必ず二列目より前に座るようにしている。そうすることで、余計なプレッシャーを感じることなく、手を挙げやすい環境を作る。更にあたかも教授が自分に問いかけてるかの如く感じれるように、授業に集中できる環境も生み出せる。


以上。今後もこの点は改善を重ねていきたい。この前はマーケティングのクラスで発言したところ、授業の後でクラスメート数人から声をかけられた。「あの発言、イケてたな」みたいなことを言われて、嬉しかったと同時に、やはりみんな誰が発言してるのかよく見てるなと感じた。こうした日々の積み重ねによって、徐々に信頼を獲得していきたいし、日本人代表としてもっと外国人に認められなければいけないと思っている。

0 件のコメント:

コメントを投稿